【solidity入門】第1回:Truffleを使ってEthereum(イーサリアム)のスマートコントラクトでお手軽Hello worldしてみよう

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本記事では、今非常に仮想通貨界隈で注目を集めているEthereumのスマートコントラクト開発入門、第一回としてTruffleによるHello Worldまで解説しようと思います。

仮想通貨面白い!Ethereum面白い!Dapps作ってみたい!でもプログラミングしたことない!という方でも、本記事を読めばEthereumのスマートコントラクトでHello Worldできるようになります。

今日からあなたも、はじめてのプログラミング言語はsolidityでしたという新人類です。それでは、夢と冒険とスマートコントラクトの世界へレッツゴー!

Ethereumとは?

Ethereumとは、ビットコインに魅せられたロシアの青年Vitalik Buterinが開発した仮想通貨です。

ビットコインは、通貨として利用されることを想定されているのに対して、Ethereumは通貨以外のことが色々できます。

ビットコインではブロックチェーン技術を通貨の取引残高の記録にのみ利用しているのですが、Ethereumではユーザが独自に定義した変数の書き換え記録などに拡張しています。

これによってEthereumは、分散コンピューティング基盤としての機能を持っています。

まあ、難しいことは抜きにして簡単にいえば下記のようなものです。

  • Ethereumはプログラムを書き込むことができる分散ネットワーク
  • Ethereumの通貨、Etherはプログラムの書き込みや実行に使うことができる  

つまり、Ethereumは分散ネットワークで、その分散ネットワーク上にプログラムを公開したり実行したりするために使う通貨がEtherです。

Truffleとは?

Truffleとは、Ethereum上にプログラムを公開するのをとても簡単にしてくれる便利なツールです。

Ethereum上にプログラムを書き込むには、

  • solidityと呼ばれる独自の言語でコードを書く
  • EVM (Ethereum Virtual Machine) が実行可能なバイナリコードにコンパイルする
  • Ethereum上にコードを公開するためのトランザクションを発行する

という手順が必要です。

Truffleを使うと、2と3のステップを自動化してくれる上に、設定を書き換えるだけで公開先をテスト用に立ち上げたローカル環境にするのか、Testnetと呼ばれる開発版ネットワーク環境にするのか、Mainnetと呼ばれるEthereumの本番環境にするのかを簡単に切り替えることができます。

つまり、1のコード各作業に集中して残りの部分は設定一つで切り替え可能になるので超捗る!というわけなのです。

実際に試してみよう

というわけで早速、実際に試してみましょう。

必要な環境は、

  • node.jsの動くPC環境

のみです。

node.js自体は、WindowsでもLinuxでもMacでも動作するため、ようは普通のPCがあればOKです。

準備:node.jsの環境設定

node.jsはバージョンアップのスピードが早いので、個人的には、nvmなどのバージョン管理ツールを利用することをオススメしますが、

初めて触る人は直接インストールしたほうが簡単かも知れません。

Windowsの場合は下記

qiita.com

Macの場合は下記を参照するといいと思います。

qiita.com

無事にインストールが終われば、

$ node -v
v8.9.0

などと表示されるはずです。

truffleのインストール

truffleのインストールはnodeのインストールが完了していれば、コマンド一つで終わります。

github.com

公式サイトにも説明がありますが、インストールは下記のコマンド一発です。

$ npm install -g truffle

truffleの使い方

以上設定が終われば、truffleコマンドを利用することが可能になります。

今回は、開発用ローカル環境で、truffleのデプロイを行うための手順を3段階に分けて説明します。

  • solidityのコードを書く&コンパイル
  • migrationのコードを書く&デプロイ
  • 動作確認

まず最初にtruffleのディレクトリ構成を初期化します。

$ truffle init

solidityのコードを書く&コンパイル

solidityのコードを書きます。

今回はHello worldなので以下のようなコードです。

pragma solidity ^0.4.18;

contract HelloWorld {
    function get() public pure returns (string ret) {
        return "Hello World!!";
   }
}

これをcontracts/HelloWorld.solとして保存します。

HelloWorldという名前のコントラクト(Ethereum上で公開可能なプログラムの単位のこと)を作成し、 HelloWorldコントラクトには、"Hello Wold!!"という文字列を返す関数が定義されている・・・。という形になります。

全くのプログラミング初心者の方には謎かもしれませんが、習うより慣れろです。まずは一通り動かしてみましょう。

$ truffle compile

としてエラーがでなければ成功です。

migrationのコードを書く&デプロイ

上記のプログラムをEthereumにどのように書き込むかを決めるためにmigrationファイルというものを作成します。

const HelloWorld = artifacts.require('./HelloWorld.sol')

module.exports = (deployer) => {
  deployer.deploy(HelloWorld);
}

このコードは、先程作成したプログラムを読み込んでEthereumネットワークに書き込む、という内容です。

2_deploy.js といった名前で保存します。

では、実際に以下のコマンドを打ってローカル環境に公開してみましょう。

$ truffle develop

そうすると以下のような文字列が画面が表示されるので、migrateと打ち込みましょう。

Truffle Develop started at http://localhost:9545/

Accounts:
(0) 0x627306090abab3a6e1400e9345bc60c78a8bef57
(1) 0xf17f52151ebef6c7334fad080c5704d77216b732
(2) 0xc5fdf4076b8f3a5357c5e395ab970b5b54098fef
(3) 0x821aea9a577a9b44299b9c15c88cf3087f3b5544
(4) 0x0d1d4e623d10f9fba5db95830f7d3839406c6af2
(5) 0x2932b7a2355d6fecc4b5c0b6bd44cc31df247a2e
(6) 0x2191ef87e392377ec08e7c08eb105ef5448eced5
(7) 0x0f4f2ac550a1b4e2280d04c21cea7ebd822934b5
(8) 0x6330a553fc93768f612722bb8c2ec78ac90b3bbc
(9) 0x5aeda56215b167893e80b4fe645ba6d5bab767de

Private Keys:
(0) c87509a1c067bbde78beb793e6fa76530b6382a4c0241e5e4a9ec0a0f44dc0d3
(1) ae6ae8e5ccbfb04590405997ee2d52d2b330726137b875053c36d94e974d162f
(2) 0dbbe8e4ae425a6d2687f1a7e3ba17bc98c673636790f1b8ad91193c05875ef1
(3) c88b703fb08cbea894b6aeff5a544fb92e78a18e19814cd85da83b71f772aa6c
(4) 388c684f0ba1ef5017716adb5d21a053ea8e90277d0868337519f97bede61418
(5) 659cbb0e2411a44db63778987b1e22153c086a95eb6b18bdf89de078917abc63
(6) 82d052c865f5763aad42add438569276c00d3d88a2d062d36b2bae914d58b8c8
(7) aa3680d5d48a8283413f7a108367c7299ca73f553735860a87b08f39395618b7
(8) 0f62d96d6675f32685bbdb8ac13cda7c23436f63efbb9d07700d8669ff12b7c4
(9) 8d5366123cb560bb606379f90a0bfd4769eecc0557f1b362dcae9012b548b1e5

Mnemonic: candy maple cake sugar pudding cream honey rich smooth crumble sweet treat

truffle(develop)>

migrateと打ち込んで以下のような文字列が表示されれば成功です。

Using network 'develop'.

Running migration: 1_initial_migration.js
  Replacing Migrations...
  ... 0x443b009f2a1b4bcf0aed1c0a211ba17b0efe23e9188c4a6d4256297f879a4d55
  Migrations: 0x8cdaf0cd259887258bc13a92c0a6da92698644c0
Saving successful migration to network...
  ... 0xd7bc86d31bee32fa3988f1c1eabce403a1b5d570340a3a9cdba53a472ee8c956
Saving artifacts...
Running migration: 2_helloworld_migration.js
  Replacing HelloWorld...
  ... 0x66f81cb04c405fb11f9ffb31d49516aa481368db231d202d559d36879aefe15e
  HelloWorld: 0x345ca3e014aaf5dca488057592ee47305d9b3e10
Saving successful migration to network...
  ... 0xf36163615f41ef7ed8f4a8f192149a0bf633fe1a2398ce001bf44c43dc7bdda0
Saving artifacts...

下記のようなエラーが発生する場合、ファイル名がクラス名と一致しているか確認しましょう。(大文字小文字は別と判定されます)

Error: Could not find artifacts for ./helloworld.sol from any sources

動作確認

先程実行したプログラムを、コンソール上でhelloという変数に代入します。

truffle(develop)> hello = HelloWorld.at(HelloWorld.address)
...

そしてget関数を実行してみましょう!

truffle(develop)> hello.get()
'Hello World!!'

と表示されるはずです。

以上の手順により

  • Hello World!!と返事を返すコントラクトのコードを作成
  • Ethereumネットワークにデプロイ
  • 実行してみる

が一通り実現できました!

まとめ

  • Ethereumはビットコインとことなりプログラムを書き込んで実行することができる
  • truffleというツールを使うとプログラムの書き込み&実行が非常に簡単になる
  • 実際にsolidityでコードを書いてHello Worldしてみよう!

この記事にて、初めてのプログラムはsolidityでした!という新人類が誕生することを期待します!

エンジニアでEthereumに興味があるけど、まだEthereumは持ってない!って人はzaifで購入することをオススメします。手数料安いので。

これがないと本番環境にデプロイできません。